パソコンは、子どもの脳にどう影響するの? パソコンは、子どもの脳にどう影響するの?

SPECIAL INTERVIEW パソコンというツールで脳に“知的刺激”を与え、考える力を養うことが大切です。 パソコンが子どもの「学び」を変える秘密は、成長期の脳のメカニズムと、親の心がまえにあり。気鋭の脳科学者、中野信子さんにお話をうかがいました。

脳科学者 中野信子さん 1975年、東京都生まれ。東京大学工学部を卒業し、東京大学大学院医学系研究科で医学博士号取得。フランス国立研究所で研究員として勤務。横浜市立大学客員准教授、東日本国際大学教授。主な著書に『あなたの脳のしつけ方』など。

知能の発達を促すには、限られた時期に“知的刺激”を与えること 脳において“知能”を司るのが、前頭前皮質の背外側部(はいがいそくぶ)と呼ばれる領域です(右図オレンジの部分)。この部分が厚いか、そうでないかでその人の知能の程度が決まるとされています。つまり、背外側部が厚くなることで、脳の発達につながるのです。これが一気に厚くなる時期が、思春期に当たるおおよそ小学高学年の10歳から中学・高校あたり。この時期に、神経細胞同士のそれぞれの連絡経路において、「各駅停車の在来線が、一気に新幹線ののぞみ号になる」といった大規模な工事が脳で行われます。 その過程で、建築資材(食べ物)もさることながら、必要十分な作業員の確保と正当な報酬(知的刺激)なしに、計画(DNAに書かれているもの)だけでは、工事は適切には行われません。背外側部が実際にどこまで厚くなるかは、主にその時期の教育の仕方、“知的刺激”の受け方によるんです。 “知的刺激”は、新しい情報や、新しい考え方の枠組みとも言い換えられます。単調な刺激しかない状態、つまり自分が知っているのとは違う世界に触れる機会が少なかったりすると、知的刺激も少なくなり知能が伸びない“知的貧困”を招きます。従来はテレビや本が知的刺激を得られるツールの代表格だったわけですが、今はパソコンやインターネットで簡単にそういった刺激に触れることが可能になりました。友達と遊んだり、テレビや本で知的好奇心をふくらませ刺激を高めることも重要ですが、時空間の広がりという観点では、テレビや本などとは比べものにならない刺激がパソコンとインターネットの世界に眠っていると言ってもよいでしょう。パソコンやインターネットを用いるのは、“知的貧困”を防ぐのに有効な手立ての1つでもあるわけです。 大人になってからも知能を伸ばすことはできます。けれど、大人が細いストローで一滴ずつ貯めていくのに対して、子供の場合は大きな蛇口からざっと注げる、くらいの違いがあるんです。そういう子供の伸び盛りの時期をみすみす逃すのか、ということですよね。私は、使えるツールがそこにあるなら可能な限り使うべき、という考えです。パソコンという知能を伸ばすツールを積極的に与えることは、子供にとってすごく良いことだと思っています。 とはいっても、いつ子供にパソコンを買い与えるかというタイミングの見極めは難しいところです。だいたい4歳頃からと思っていますが、子供の成長速度は一様ではありません。目安となるのは、子供が「メタ認知(※1)」できるようになった時でしょうか。かつてスタンフォード大学で行われた「マシュマロ実験(※2)」で見られたように、“自分を律して先々の得を取る”ことができるようになったら与えてもいいのでは、と考えています。 ※1 メタ認知 高い(メタ)視点から認知すること。自分の知覚や思考などを、あたかももう1人の自分が観察するかのように客観的に認識することを表す。知識や経験を元にメタ認知を有効に働かせることで、現状を把握して自分がどのような行動を取るのが適切か(不適切か)を判断することにつながる。 ※2 マシュマロ実験 子供の頃の自制心が将来の社会生活においてどのような成果をもたらすかを実証した、1970年からスタンフォード大学が行った数十年間に渡る実験。4歳の子供にマシュマロを1つ渡し、15分間食べずにいたらもう1つ与える、という最初の検証で、2つ目のマシュマロを手に入れることができた子供は、その後生涯を通じて高い自制心を保ち、社会的な成功を収める能力に長けていることも判明した。

パソコンで知識を取り入れ、考える力も養う 私が大学に入った頃は、ようやくインターネットが一般化し始めていた時代でした。研究に当たって必要な文献は、大学の図書館で読むか、複写願いの申請をして1枚何十円でコピーしていたんです。でも、今やデジタルアーカイブ化が進んで、ほぼ全ての学術論文をオンラインで読むことができるようになっています。図書館に行かずに済むのはもちろん、大学にいる必要すらありません。勉強量は以前より圧倒的に多くなっているはずです。ところがその結果、大学の研究レベルが上がったかというと、そうは言えない状況にあります。知識豊富な人は増えているとしても、得た知識を正しく理解し、咀嚼して、実践的に活かせる人は増えていない印象です。デジタル化とインターネットの発達のおかげで知識を取り入れるのは格段に早くなりました。しかし、考える力や新しいものを生み出す力を養うには、もっと工夫が必要なんですね。 どうやって考える力を養うか。例えば情報デバイスを活用する際には、マルチウィンドウを使えるか、使えないかという違いはものすごく大きいと思います。スマートフォンもマルチタスクではありますが、画面が小さいし、1画面内に1つのウィンドウしか表示できないことが多いですよね。マルチウィンドウが標準のパソコンでは、複数のデータや文献を並べて、こっちの方がデータがしっかりしている、こっちのパラダイム(物事の見方や思考の仕方)の方が遺漏が少ない、というように吟味できます。すなわち、多元的に考えたり、考える力を養うという点では、スマートフォンなどよりパソコンの方が格段に優れているんです。 ところで、“書く”や“しゃべる”といったアウトプットによって学習効率が上がるのはご存じでしょうか。言葉を司る脳の「言語野」という領域には、「ウェルニッケ野」と「ブローカ野」の2つがあって、ウェルニッケ野が言葉を“理解する”領域、ブローカ野が言葉を“発する”領域とされています。理解を深めるには、“理解”した後、もう一度それを書いたりしゃべったりして“発する”ことが重要になります。「誰かに教えると一層理解が深まる」とされているのも、そういう理由からです。 だから、パソコンにおける将来性の高い入力方法として、手書き入力はもちろんですが、私は特に音声入力に注目しています。音声を認識してユーザーのさまざまな質問や要求に応えてくれるCortanaという機能をWindows 10は備えていますよね。これが今後さらに進化して、ユーザーの聞き手になって適切に会話や指導をしてくれる「Cortana先生」のようなものになれば、理解力を高めるられるだけでなく、学習体験を一段と広げることにもつながるのではないでしょうか。

リアルを大事にするならバーチャルとの違いを認識させることが最重要 子どもに早くからパソコンを使わせることに、なんとなく不安を感じる親が多いことも理解しています。特定の望ましくない使い方に集中してしまったり、ネット上の偏った情報に意見や感情を左右されてしまったり、子どもにとって不適切なコンテンツがあふれていたり……。あるいは犯罪の加害者や被害者になりうる可能性もゼロではないですよね。 そこでは親のリテラシーが大変重要になります。自由に使えるところと抑制するところなど、子どものパソコン利用に対する規範を明確にしておくことや、さまざまな情報について客観的な正しい判断を親から与えられることが大切です。また、「ファミリー機能」のような子どもを有害コンテンツから保護する仕組みを理解し、上手に活用することも必要です。自分の過去の失敗経験を踏まえながら、具体的に危険な事例を教えるのも1つの方法ですよね。 パソコンやインターネットを介したバーチャルなコミュニケーションにのめり込むことに問題はないのか、と疑問を呈する人もいるかもしれません。それについては、バーチャルとリアルのコミュニケーションにはこういう差がある、生身の対面コミュニケーションにはバーチャルとは違った価値がある、ということを教えるのがむしろ大切だと思います。「与えない」のが良いことだとは思いませんし、少なくとも「リアルのコミュニケーションを大事にしたいから、パソコンを買わない」というのはナンセンスです。リアルが大事だと言いたいのであれば、両方の価値と違いを比較すべきです。結局はどちらも大事で、バランス良く使うことが重要なのですから。 今はオンラインで競いながら勉強できるなど、学習効率が高く、楽しく学べる環境が整っています。子どもの学習度合いに応じた、その子が目指すところに近づける教育カリキュラムを組むこともできます。不安に思う要素もあるかもしれませんが、パソコンはそれ以上に多くのメリットを与えてくれるデバイスだと私は信じています。

初めてのパソコンの選び方

最新機能が備わった
Windows 10 パソコンがおすすめです。

お子様を守るファミリー機能

  1. 有害サイトをブロック
  2. 有料課金サイトをブロック
  3. PC使用時間を管理

セキュリティや最新機能も充実

  1. マルウェアやスパイウェアから守る
  2. 危険なサイトやアプリをブロック
  3. 生体認証で快適に使える

お子様におすすめのパソコン

軽くて持ち運びやすいお子様専用パソコンがおすすめです。
ご家族共用で使われる場合も、これを機にお子様が使い
やすい機種に見直してはいかがでしょうか。

Windows 7 は2020年1月にサポートが終了します。
早めの買い替えで余裕を持ってご準備を。

プログラミングや勉強に
お子様専用パソコン
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お子様も使いやすい
家族みんなで使えるパソコン
家族共用パソコン

第8世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリーは、お子様の創造力を開放し、可能性を広げます。

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  • NEC
  • TOSHIBA
  • 富士通
  • マイクロソフト
  • DELL
  • vaio
  • mouse computer
  • intel
  • WDLC

※上記の企業はWDLCに協賛しています。

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親を代表して、パソコンと「学び」の関係について、
気になる疑問をいろいろと聞いてみました!

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